シコウラン(指甲蘭)

 
 
   

都道府県別レッドデータ(2022) シコウラン 

・分布 :屋久島・種子島・奄美大島・徳之島・沖縄本島・西表島・台湾・東南アジア
・生育地:山地の自然度の高い常緑広葉樹林内の樹幹や岩に着生
・花期 :7~9月
・草丈 :10~15cm

・特徴 : 多年草で、常緑の着生植物。樹幹の表面をはう根茎で長さ約1cmの偽鱗茎は連なり、偽鱗茎の先には短い柄のある革質で光沢のある長楕円形の葉を一個つける。花茎は偽鱗茎の下部から出て長さ約10cmで下垂し、 散形花序の花を付ける。
・名前の由来:「指甲」は指の爪を意味し、爪と花の色が似ていることからきている。

花 (2013/8/13 徳之島)

  長い花茎の先端に数輪まとまって咲く姿は、とても優美である。

 

花の構造 (2013/8/13 徳之島)

散形花序で5個の花を付けている。淡黄白色(爪=指甲)の2個ある側萼片がとくに長く約5cmで、この花を特徴づけている。側花弁は淡紫紅色を帯び、先端部に行くほど濃くなっている。背萼片は側萼片と同色であるが、長さは約1.5cm と小さい。唇弁は小さく舌状で淡黄色である。

葉 (2000/1/2 徳之島)

  地上から1.5mほどの高さで、苔むした樹幹に着生する小さな集団。大きい葉で長さ約10cm、幅約4cm。

全体像 (2013/8/13 徳之島 )

 長い花茎の先に5個の花が咲いている。光沢のある深緑色の広い葉を背景に淡黄色の細長い形の花が5個群れて咲く様子は独特で楽しい。

群生 (2000/1/2 徳之島)

 大きく2つの集団が群生して、着生している。

雑感:シコウランを初めてみたとき、苔むした樹幹から光沢のある瑞々しい透き通ったような大きな葉には魅せられた。たまたま、1.5m程の高さであったため 近づいて、ゆっくり観察できたからかも知れない。花も日本産のマメヅタラン属の中では最大で、色合いも控えめな側萼片の淡黄色と側花弁の淡紫紅色で日本産の ランらしくて好ましい。